スチールラックの温室
- 広報部
- 3月12日
- 読了時間: 4分
更新日:4月1日
「わたしのベゴニアライフ」 第1回目は神奈川県在住のYさんにお話を伺います。

◆ベゴニア暦は何年目ですか?
ベゴニアに出会ってまだ3年です。
◆ベゴニアに出会ったきっかけやハマった経緯は?
ベゴニアの前にアグラオネマやジュエルオーキッド
を主に育てていたのですが、友人にらん展に誘って
いただきましてそこでいくつかの原種ベゴニアを買
い求めたのがはじまりです。
ハマったきっかけは、原種ベゴニアを調べてみると
世界中に2000種もあり、葉に棘があったり、毛む
くじゃらなものがあったり、ショッキングピンクの
ものがあったりと多種多様な形態に惹かれたんだと
思います。
◆いま何株くらい育ててますか?
小苗も含めると全部で70株くらいでしょうか。

◆ベゴニアの栽培環境を教えてください。
私の場合、寝室で栽培していて場所に限りがあるので
1200mm幅のスチールラックに厚手のビニールシートを
巻いた簡易温室を設置してます。冬はサーモスタット付き
のヒーターを最下段に設置し、最低15度を下回らないよ
う設定してます。
それと冬は湿度が低いので、小型の加湿器を上段に置いて
加湿もしてます。
また高い湿度が必要なベゴニアは、3段目に蓋つきのケース
に入れて育ててます。
設備になるべくお金をかけないよう工夫した結果ですね。

◆夏越し、冬越しで気を付けていることは?
夏に関しては、部屋の冷房で30度を超えない
ように管理していて、スチールラックのビニ
ールシートは取り払っています。(室内60%
ほどの湿度がある)
私の場合、つい水をあげすぎてしまう傾向が
あるので、根腐れさせないようにということ
が夏越し、冬越しのテーマです。
またいずれの季節も密閉ケースに入れている
ものは、気が付いたときに空気の入れ替えも行ってます。

◆好きなベゴニアのタイプは?
原種ベゴニアの中で、葉の表面にトゲがある
ものや表面に毛がふさふさと生えているもの
があるのですが、なんでこんな形態になった
のだろう?などと考えながら鑑賞することが
好きですね。
また白やピンクのドット模様があるものな
ど、ちょっと野生の植物とは思えないような
ものも好きです。

◆主に使っている用土や施肥はどうしてますか?
最初は、市販の粒状培養土を使ってたのですが、今は主に超硬質鹿沼土の小粒と中粒をブレンドした
ものをベースにしてます。そこへ気分でピートモスを入れ込むこともあります。
鹿沼土をベースにしたのは東京支部の諸先輩のアドバイスで、ベゴニアは弱酸性の用土を好むという
ことから始めました。また中粒を混ぜているのは水はけ重視で根腐れ予防のためです。
肥料に関しては、植え替えの時にマグァンプKを少し入れて、それ以外は葉色が少し悪いと思ったと
きに薄い液肥をあげてます。

◆ベゴニアの魅力は?
今も世界中で毎月のように新種が発見されて
いて、数年後にはその新種を手に入れること
が出来るかもしれない。
またまだ名前のついていない、見たことのな
いベゴニアをらん展などで海外のナーセリー
から入手出来ることがある。
そんな境遇にわくわくします。また葉挿しで
容易に増やすことが出来る種類が多く、葉挿
しから小さい芽が出たときの喜びも楽しいこ
とのひとつです。

◆いま欲しいベゴニアは?
最近SNSでみかけたものですが、黒地の葉に
ピンクスポットが入っていて、しかもそのピ
ンクにトゲが生えている。作り物にしか見え
ないベゴニアがあったんです。
ある原種ベゴニア2種を掛け合わせて作り出し
たハイブリッドベゴニアでした。
そのように今までにない自分だけのオリジナ
ル品種を作り出してみたいと考えています。
◆最後に初心者にお勧めできるベゴニアを教えてください。
とりあえず設備を揃えなくても栽培できるレックスベゴニアの中で、好きな色や葉柄のものを栽培
してみるのがお勧めですね。レックスなら夏も冬もリビングの窓辺でカーテン越しの太陽光で良く
育ちますし。(寒冷地を除く)そしてついに原種ベゴニアに興味を持ってしまったら、覚悟を決め
てそれなりの設備を用意してください。そして我々の仲間になってもらえたら最高です。
Yさんお話ありがとうございました。